不動産売却

1. 自宅を売却することなく融資を受けられる

リバースモーゲージのメリットの1つとして「自宅を売却することなく融資を受けられる」という点です。
これはリバースモーゲージの最も重要な部分で、持ち家があっても、年金などの手持ち資金が無いという方でもお金を借りることができます。

2. 生活資金以外にも利用できる

2つ目は「生活資金以外にも利用できる」という点です。自由型と限定型があり金融機関によって異なります。自由型であれば、生活資金に限らず旅行費用やリフォーム資金などに使うことも可能ですし、老人ホームなどの入居一時金にたてることもできます。

3. 利用時の収入要件等が比較的緩やか

3つ目は「利用時の収入要件等が比較的緩やか」という点です。
利用できる年齢は金融機関により異なるものの、利用時の収入要件等は住宅ローンなどと比べ、さほど厳しくありません。

上記以外にも、本人生存中は返済義務がないこともメリットとして挙げられるでしょう。
以上の3つがリバースモーゲージの特徴的なメリットとなります。

一見すると良い部分が多いように見えますが、メリットがあれば、デメリットも存在します。
こちらではリバースモーゲージのデメリットも包み隠さずにご紹介いたします。

1. 対象となる住宅に制限がある

まず１つ目は対象となる住宅に制限があるという点です。
対象となる住宅は基本的に一戸建てで、マンションは対象外のところが多く、地域の制限がある場合もあります。基本的には土地付きの一戸建てが対象ですが、金融機関によっては、地域によりマンションでも利用可能な場合もありますが、数は少ないと思われます。

2. 推定相続人の同意が必要である

2つ目は推定相続人の同意が必要であるところです。利用にあたり推定相続人全員の同意が必要になります。
相続人である子どもが拒否する場合などは利用できないことがあるので注意が必要です。
将来の相続も見据えて慎重に対応する必要があります。

3. 金利上昇、不動産価格の下落の可能性がある

3つ目は金利上昇、不動産価格の下落の可能性があることです。
長生きすればするほど融資額が大きくなるため、将来の返済額も大きくなります。長生きして生存中に融資枠を使い切ってしまうこともあります。また、リバースモーゲージの融資の適用金利は基本的に変動金利の場合が多く、将来金利が上昇すると返済額が膨らむ可能性があります。さらに、担保となる自宅の評価は定期的に見直され、評価額が下落して融資限度額を割り込んでしまうと、場合によっては一括返済を求められることもあるので注意が必要です。

以上がリバースモーゲージについてです。
これらを踏まえ、自分の人生計画と照らし合わせた上で、リバースモーゲージを使用するか、それとも別の手段でお金を用意するのか、元気なうちから検討する必要があります。